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「はぁ…早く戻ってこーい…」



ずっと繋いでいた手が寂しく感じる。
辰巳に嫌な思いはさせたくないけど、オレとしては外でも繋いでみんなに見せびらかしたいくらいだ。

かっこいい…って見とれる人に、このかっこよすぎる人はオレの恋人なんだ、と。





……ああヤダヤダ。
嫉妬深くて嫌われちゃうよな、そんなんじゃ。



「あ…そだ」


せっかくお揃いで買ったんだから、ケータイにでもストラップつけようかな。
そう思って袋からとりだし、ケータイの穴に紐を必死になって通していた。


けれどふと手元が暗くなり、辰巳かと思って顔をあげ、





……言葉が出ないほど絶句した。




「っ……し、う…」


「おっ久しぶりぃ蝶々チャン♪俺の名前ちゃーんと覚えてたんだ?偉いねぇ」


「ぁ…っ、あ、な、で…っ」


「んんー?何がなんでなのかちゃーんといわないと人には伝わらないゾ」


「ひっ…!」



ツン、とオレの額を軽く押してくる紫烏は、嫌みなほどに笑顔だった。



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あきゅろす。
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