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目の前の服にしがみついて、小さな子供のように同じことを何回も繰り返した。

そんなオレの豹変っぷりに辰巳はぎこちなく背中を撫でてくれるけど、今はそんなものよりももっと確実なものが欲しい。


でも自分からこれ以上いう勇気がない。オレしか求めてないみたいで、嫌なんだ。



「……あ、のさ…タッツーは肩書きとか気にしねぇかもだけど…エータはそれ、欲しいんじゃないかな…」


「……は?」


「特別とはまた違った肩書き、さ」


「ああ…そういうことか…」


「っ…好き。辰巳、スッゴい好きだよ」


「……俺も好きだ。…付き合って、くれるか?」



優しい目で聞いてくる辰巳に、オレは首がとれるんじゃないかってくらい何度も頷いた。

ポロポロと零れ落ちる涙にも気づかないくらい、オレはそれが嬉しかったんだ。


オレたちは今、
晴れて恋人になった。

ただの恋人じゃ表せれないくらい特別なこの気持ち、特別なコイビト。



辰巳の自慢の彼になった。
こんな嬉しいことがあるだろうか…っ?

オレは、ないよ。
認められたようで、スッゴく幸せだよ、辰巳。




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