13
おーおー耳赤くしちまって。
いかにも平和っつー感じでいいな、こういうのも。
それからセンコーが来てなにかいいたそうな顔はしていたが、特に何事もなく午前は終わった。
……あ? キング?
んなもん、有無をいわず追い返したに決まってんだろうが。
* * *
「っ…ホント、ごめんー…」
「いいっつってんだから気にすんな」
「でも…重かったでしょ…」
気がついたらすぐ目の前に辰巳の顔があって、上に座ったまま寝ちゃったんだってことがすぐ分かった。
それも3時間近く。
今はお昼ってことで食堂に来てるけど、ほんと申し訳なくてさっきから何回も謝ってる。
だってさ、いくら辰巳より小さいからって170ある男の体が乗ってたんだよ?
あぁもう、何で寝ちゃったんだろう。
「3日間連れまわした俺も悪かったんだ、それ以上謝るな」
「っ…はぁい」
「たく、気を使いすぎだ。午後は大丈夫か?」
「うん…多分寝ないと思う。弘樹、午前のノート見してね」
「ちゃんととってねーけど」
それは十分理解して頼んでるんですー。
みたいなことをいったら、辰巳に何で俺にいわないんだと拗ねられた。
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