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たまにふらっと現れたり、主な連絡手段はケータイだったり。

……それ、おかしくねぇか?



「んで、ソイツが何だっつーんだ」


「今朝彼から新たな情報が入ったんだけど…それが黒蝶について、なんだ」


「……あ゙?」


「しゅう…キングが黒蝶を探しているのは、T-cardsの人間ならみんな知ってること。ジョーカーも知ってて不思議ではない…んだけど」

「……お前らの学園に蝶々はいる。番犬がいない今が、ねらい時じゃないのか…ってな」



キングはそのメールを見せながら教えてきた。

確かに、キングは瑛太…黒蝶を手に入れようとしてた。
長期来ねぇときなんかうぜぇぐらいだったしな。


だからこういった情報が入るのもおかしくはねぇ…はずなんだが、これはワケが違う。



「ジョーカーは、もしかしたら黒蝶の本名とかも知ってるのかもしれない…」


「俺たちのもな。……チッ、気色わりぃ」


「…で、その…レイジがいるのは、彼のところにも似たようなメールが来たって聞いたから、なんだよね…」


「………は?てめぇのとこにも、か?」



驚いて目を見開く。
するとレイジは何もいわずにケータイをこっちへ寄越した。



【族を潰す君にいいことを教えてあげよう。T-cardsの幹部とcolorsの黒蝶が君と同じ学校にいる。気づいてないことはないとは思うけど、これはチャンスだよね。

 黒蝶を狙えば、他も釣れるしさぁ。ま、どうするかは君次第】


「……てめぇのとこにも情報屋がいたのか」


「いねぇ、それが初めてだ」

「なんかもうタイミングがおかしいっていうか…」



確かにおかしい。
……そのおかしいついでに、俺たちのことも話してやった。

案の定驚く3人だが、これはもう、わざと仕組まれたとしかいいようがねぇ。



紫烏だ。
この3人の情報屋は、紛れもなくアイツだ。



「バカにした口調…右だけ長い髪。まさかcolorsの奴だったとはな」


「………チームの1人だとは思ってないがな」


「どうするの?灰狼のことは気づいてないっぽいけど…これ、黒蝶をわざと狙わせてるよね」


「そう…だな」




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あきゅろす。
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