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玉入れはぶじ全クラス終わり、お昼の時間となった。今日はいつもの仲間…というよりはクラスごとに食べる所が多く、幸慈も遙香を誘ったのだが断られた。
生徒会の席に行くまでに何人かに声をかけられたが、なんとかかわして遙香は駿のもとに駆け寄った。
「ああ、迎えに行けなくて悪かったな。大丈夫だったか?」
「はい、えと、声はかけられたんですけど…」
「……やはりな。まぁ仕方ないか」
「あのっ…お弁当、作ったんですけど…」
せっかくだから学食なんかじゃなく、運動会のようにお弁当で。そう思った遙香は少し遠慮がちに駿に差し出した。
「ほんとか?ありがとな。どこか…もっと静かな所で食おう。ここじゃ人目がウザイだろ」
「そうですね。凄くっ…見ら、れてる…」
「………」
無言で優しく遙香の頭を撫でる。それにスゥ…っと肩の力が抜け、2人は中庭の方へ移動した。幸い人はいなく、2人は寛いで食べ始める。
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