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(ヤッベェエエ!復讐キターッ)
目の前でJumbleのトップ3、オーガー・バン・デビルが幸慈を睨みつけていた。その街一番の不良ということもあり、周りにいた人は逃げてしまった。
幸慈もそれなりにやんちゃはしていたのだが、飛び抜けて強いという訳ではない。先日殴られた頬はまだ痛むときがあり、あれが本気でないということも分かってしまっている。
「ぅ…な、なんスか」
「分かってんだろ、あ゙?!」
「は、遙香のこと…ッスよね…?」
そうやって名前を出したら余計睨まれた。そんなオーガー…彰鬼をバンと呼ばれる黒髪の男がそっと制止する。…ちなみに目は赤のカラコンだ。
「なーにー?こいつボコッちゃう系?」
「ちげぇ…警告だ」
「け、警告…?」
「いいかクソ餓鬼、よーく覚えとけ。遙香は俺のだ。次泣かしたら男として生きれねぇようにしてやる」
(ひぃーっ!それってアレ潰すってことか!?)
一瞬嫌でも想像してしまい、思わずアソコを押さえた。本当は警告ついでにもう一発殴る予定でいたのだが、それよりも先に遙香が許してしまったためこれだけ。
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