9 (ヤッベェエエ!復讐キターッ) 目の前でJumbleのトップ3、オーガー・バン・デビルが幸慈を睨みつけていた。その街一番の不良ということもあり、周りにいた人は逃げてしまった。 幸慈もそれなりにやんちゃはしていたのだが、飛び抜けて強いという訳ではない。先日殴られた頬はまだ痛むときがあり、あれが本気でないということも分かってしまっている。 「ぅ…な、なんスか」 「分かってんだろ、あ゙?!」 「は、遙香のこと…ッスよね…?」 そうやって名前を出したら余計睨まれた。そんなオーガー…彰鬼をバンと呼ばれる黒髪の男がそっと制止する。…ちなみに目は赤のカラコンだ。 「なーにー?こいつボコッちゃう系?」 「ちげぇ…警告だ」 「け、警告…?」 「いいかクソ餓鬼、よーく覚えとけ。遙香は俺のだ。次泣かしたら男として生きれねぇようにしてやる」 (ひぃーっ!それってアレ潰すってことか!?) 一瞬嫌でも想像してしまい、思わずアソコを押さえた。本当は警告ついでにもう一発殴る予定でいたのだが、それよりも先に遙香が許してしまったためこれだけ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |