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 2人で家に向かっていると、遙香は緊張した面もちでそう切り出した。暗くてよく分からないが目をキョロキョロさせ、顔を赤くしながら。狛璃はよほどのことだと思ったのだろう、優しく笑って遙香についていった。

 なかなか話を切り出せなく、シーンとした時間が続く。狛璃は何もいわずに遙香の言葉を待つことにしたらしい。


「っ……あ…ぇ、」

「………」

「はぅ、はっ……はぁ…」


(ハル…大丈夫かな…)

(ん…大丈夫、いわなきゃっ)


「あのね、…驚かないで聞いてほしいの」

「うん」

「っ、にぃに……ん、と…」


 気合いを入れてもやはり告白というのは勇気がいる。口を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返し、ようやく決心がついた。街頭の下で狛璃に向かい合わせになるように座り、ちゃんと目をみる。


「僕、にぃにのこと……す、す…っ」

「っ…?」

「ぅ……す、……好き…です」

「………」

「ぁ……や、ごめんなさいっ、嫌いになっちゃ…やだぁ」





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