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「これ全部遙香が…?」
「あ、えー…んと、実は少しだけ手伝ってもらっちゃいました」
「…ははっ、そうか、でも美味いぜ。ありがとな」
「っ…はい!あ、この卵焼きは僕ですよっ」
「そうなのか?何か入ってる…初めてだな」
その後は食べたり食べさしたり、ゆっくりとした時間を過ごした…。
「頑張れ遙香ーっ!」
『ケガさせんなよー!?』
『かわいーぜーっ』
『うわ、お前死ねっ』
「イケー!」
ワァアア、と盛り上がるのはバレーだ。午後は2種目に分かれていて、遙香はバレーに出ている。チームは一応男子の中に入っているが、そのため余計女の子にしか見えない。
……というよりは遙香が小さく縮こまってしまっているのだ。男子が打つボールはとても速く、遙香はその場から動けずにいた。周りがフォローしているが、相手がわざと遙香を狙ってくる。
「こっ…怖い…!」
「てめぇら遙香狙うの卑怯だー!」
『勝つためだからいーんだよ!』
『女の方に入れりゃ良かったのにな』
『サイテー!小鳥遊くん負けないでっ』
「ひ……ひぅっ」
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