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「あの、お邪魔しまーす…」

「……ああ、何もなかったか?」

「はい。お仕事ですか?」

「まぁな。だがもういいだろう。遙香、飲みもんいるか?」

「え、そんなっ……あ、僕手伝いますよ!」


 買ってきたものを冷蔵庫に入れながら遙香はそういった。自分のためにまだ残っている仕事を切り上げて、会ってくれるだけで十分嬉しいのだ。それに、


「2人でやった方が早く終わりますっ」

「じゃあ…少しだけ手伝ってくれ」

「もちろんですよ!」


 ということで、のんびりする間もなく2人は生徒会の仕事に取りかかった。思ったよりも書類は多く、時間がかかってしまった。暗くなった部屋をオレンジの日が照らす。


「んぅ…」

「……。遙香、眠かったらいいぜ」

「うぅん…ご飯、作りますね」

「あ、ああ……」


(大丈夫か…?)


 立ち上がった遙香はフラフラしていた。長時間座っていたせいもあり、体が固まってしまったらしい。だけど遙香はニコッと笑い、キッチンへ立った。





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