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「せっかくだから面白いのにしてみたら?」

「面白いの?」

「全身タイツとか」

「……っ、やだよ零にぃっ!もー変態じゃんかぁ」

「ははは。んじゃあ猫耳とか?ハルハルなら可愛いぜー」

「えへへ、ありがと。でも…自分で考えてみる」


(ありゃ、お気に召さなかったか)


 顔が少し引きつっている。それにつられて零鬼も苦笑いをし、その話は終わった。後々の話し合いで決まったことだが、仮装はベレー帽をかぶるだけになったとか。







 秋祭の準備は一般生徒たちも忙しいが、何よりも生徒会の仕事の量はハンパなかった。行事があるごとに大量の仕事を任され、ほとんど自分の時間をとることが出来ない。

 それは会長である駿は当然のことで、遙香と付き合ったのに会う時間すらままならない。メールや電話をたまにするが、顔を合わせるのはほんの数回だ。駿はそれに少しイラついていた。


『遙香、…あー…頼みがあるんだ』

「え、何ですか?」

『今度泊まりにこないか?』





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あきゅろす。
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