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「なんかあったのか?」

「……え?」

「1人でいるの嫌だったから来たんじゃねぇの?」

「………うん」


 すぐに見破られる。それは彰鬼が遙香のことをよく見ているからであり、遙香自身もそれに甘えていた。自分からはいえないから、気づいてくれる存在は必要なのだ。


「今日ね、始業式だったでしょ?」

「ああ」

「僕のクラスに転入生きたの」

「……それで?」

「隣の席でね、凄く話しかけてきて…気持ち悪いよぉ」


(チッ…気に入られたか)


 彰鬼の胸にスリスリと頭を擦り付け、存分に甘える遙香。体を起こし、その頭を撫でてあげると満足したのか、はにかみながら"ありがとう"という。


「ん……彰ちゃん、鉄臭い」

「あー……悪い。ちょっと離れとけ」

「もう、また?……怪我だけは、しないでね?」

「するかバーカ」



▼彰鬼side

横にちょこんと座るこいつは俺の幼なじみであり、想い人の遙香。

物心ついたときから好きで、兄貴と狛璃さんで大事に育ててきた。





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あきゅろす。
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