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「……わぁ…」
「な、すげーだろ!?どれから食うか…何が好き?」
「あれ…たこ焼き」
「おーおごっちゃうよ?な、2つちょーだーい」
『お、ユッキーじゃねぇの。2つ?……え小鳥遊のってことか!?』
『お前らいつのまに…っ!』
『こいつうっさいだろー?』
「ひっ!?」
急に話しかけられて遙香は息を飲み、とっさに幸慈のTシャツを掴んだ。そんな可愛らしい行動にニヤケつつもその屋台の人たちに注意をし、たこ焼きを2つもらってその場を離れる。
「あのっ…ごめん、なさい…」
「え?何が?」
「………」
「…気にしてねーし。ほら、日陰で食おうぜ」
「うん…」
校庭にはいくつか座るスペースが設けられていて、2人はそこに座ってたこ焼きを食べる。バクバク食べる幸慈に対し、遙香はちょっとずつハフハフと食べるため速さが違う。幸慈は食べ終わって遙香をみた。
(んー…女の子みてぇ)
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