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 残りの4人も幸慈の後についていき、遙香は日陰でそれを眺めた。…泳げないわけじゃない。ただ、乗り気ではないから。…見られたくないから。


(みんな元気だな……。にぃにと来たいな、ここ)


 キャッキャとハシャぐ姿をみて自分と狛璃に置き換えてしまった。何となくずっと待っているのが嫌になり、人で込み入っている砂浜をゆっくり歩く。途中で何個か貝殻も拾った。



▼遙香side

せっかくの海なのにあんま楽しめてないのは、きっと僕がいけないんだと思う。
自然と足が人のいない方に向いちゃってるし、みんなを避けてるって思う。


でも…やっぱりまだ怖いんだもん。優しく近づいて、最後は殴るんじゃないかって。
だって…お父さんはそうだったから。生まれてきてくれてありがとうって、言ってたのに…。


『ワンッ』

「っ…わ、犬?」


ビックリしたぁ…真っ黒なわんちゃんが尻尾を振ってこっちを見てたの。

凄く可愛い…救助犬か何かかなぁ?





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あきゅろす。
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