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どうやら遊びに行った部屋から帰って来てないらしい。ゆっくり寝れて良かったと思いながら今日、2日目の準備をしていると幸慈たちがやってくる。なぜか服がボロボロだ。
「いやープロレスやったら破けちった」
『ねみー…』
「はよ、遙香」
「……お、はよう…」
「よく寝れた?」
「……うん」
ふと思う。もしかしたらわざと帰って来なかったんじゃないか、と。でもそんなことは無いかもしれない。だから何もいわずに準備する2人を眺めていた。
朝食を食べ、次に移動したのはアメリカ軍の飛行機場。遠くから見れるようになっていて、そこで少し時間を費やす。それからお昼までは体験村のような所で色塗りも体験した。
すでにシーサーの形をしているそれに自分たちで好きな色を塗る。カラフルにする人、自分を汚す人など様々だ。
「……あ、それ遙香っぽい」
「………」
一方遙香は白を主体にそれに見合った色を塗っていた。爽やかさと華やかさが遙香らしく、みんなもそれをみて幸慈の言葉に頷く。
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