8
『じゃあ次行くよーっ』
『イルカ、イルカッ』
テンションが高くなってきた女子に連れられるようにして他もみて回る。ウミガメがいたり、ペンギンがいたり。もちろんイルカも見た。残念ながらショーはやっていなかったが練習をしていた。
「わ……」
「すげー!すげっ」
(む…うるさいなぁ…)
先ほどから凄いとしかいわない幸慈にちょっと顔をしかめつつ、他も見る。ゆっくり見ていけば2時間なんてあっという間で、今日泊まる所へ移動する時間となった。
1日目はビジネスホテルのような所で、1部屋3人となっている。グループの男女で別れるのだが、このときが何よりも苦痛で仕方ない。よく分からない人たちと寝なきゃいけないのだから。
ご飯はみんなで揃って食べた。豚の角煮もゴーヤチャンプルーも美味しく、デザートも最高だった。その後は部屋に帰って自由時間。旅行といえばやはり夜が一番盛り上がり、幸慈ももう1人も他の部屋に遊びにいってしまった。
やっと出来た1人の時間に、ホッとする。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!