2 『陸ちん今日もよく寝てたね』 「んー…」 『体、壊さないようにね?』 「おぅ、サンキュ!んじゃ俺行くわ」 『頑張ってー!!』 毎日がこの調子。涼は体を壊してしまうのではないかと心配でたまらないのだ。 「あいつはタフだから。あ、俺今日は図書館よるから先に帰ってくれ」 『え、海くん図書館行くの?』 「ああ。試験も近いしな」 『じゃあ僕も行くっ!!』 試験1ヶ月前。親の期待と自分のプライドのために、これ位の時期から海は勉強を始める。大体は図書館でやるのだ。 それを聞いて涼も一緒に行くことになった。疲れて寝ている陸のためにノートを作ってあげようという目的だ。 『京ちゃんとたっちゃんは?』 「あ、いや…俺はいいや」 勉強が嫌いな竜也。 「俺も」 勉強は1人で音楽を聴きながらやる京一。そのため2人は断ってきた。つまり海と涼2人きりだ。海は顔に出さず、心の中で占めたとガッツポーズをした。 [*前へ][次へ#] [戻る] |