4 「俺は副書記ってとこですかね?」 「うん。どうかな…やってみる気はある?」 「……まぁ、やっておいて損はないですからね」 「そう、よかった。応援するから頑張ろうね」 「はい」 生徒会に入っておけば何かと便利だ。仕事で忙しいということもあるだろうが、彼なら簡単にこなしてくれるだろう。 「風立君はどないな感じやろか…?」 「会計…悪くないですね。学園のお金の管理を全てやれるんですから」 「やったら…決まりやね」 「ええ。よろしくお願いします」 何か怪しい企みを考えている海もあっさりと了承した。残るは涼だ。 「涼君はどうかな?大変なこともあるけど…やってみる気はないかな?」 『僕ですか?うーん…僕でいいんですか…?』 「もちろんだよ。僕はピッタリだと思ってるんだけどな」 『じゃあ、頑張ってみます!』 「ありがとう」 力になれるよう頑張ると涼は意気込んだ。…まぁ嫌だといってもムリヤリ入れるつもりでいたのだが。 生徒会に入っておけば親衛隊からのイジメなども去勢できる。だからこそ入れたかったというのもあるのだが…、 「そうなれば今よりもずーっと一緒にいられるね」 やはりこれが一番の理由だろう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |