3 《会長の今中だ。これより呼ばれる生徒は今から生徒会にくること。 1ー2、浅見涼・風立海 1ー5、黒田京一 以上》 『ん?僕呼ばれた?』 「多分生徒会のことだろう」 「しかたない…行くか」 誰もが予想していた呼び出し。上位でさらに知り合いとくれば彼らが推薦されるのは当然だろう。横で嘆いている陸とそれを慰めている竜也を残し、3人は生徒会室へと向かった。 『失礼しまーすっ』 「わー待ってたよ涼。さ、座って」 部屋に入ると英士の膝に座らされてしまう涼。その体制のまま何があったのかと聞くと、やはり生徒会選挙についてのことだった。 「俺は英士を会長に推薦した」 「んで僕は大地を副会長に」 「僕は涼君と京一君を書記に推薦ね」 「ほんで…僕が風立君を会計やね」 久の分は大地が推薦し、足りない会計はそのまま空白で行くつもりでいる英士たち。これがベストだと思っているし、ここに他の人を入れる予定もない。 ─だがそれはあくまでも理想だ。選挙に持ち込めば受かるだろうが、本人にやる気があるかが問題だ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |