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そして出発から約3時間、やっと目的地についた。


『んわっ、わ、海くん?』

「ん?」

『あの…おろ、して?//』


バスが止まり、前から順番に降りていく中、海は自分の番になって涼を抱き上げて降りようとした。ビックリしたのと、恥ずかしいので降ろしてくれるよう頼んだが、簡単に却下されてしまった。仕方ない、と落ちないように涼は海の首に手を回す。


「あ、ずるっ」


それをみていた竜也が小さく口にするが、涼には聞こえず海は得意げな顔を竜也に向けた。


─プツン。


3人が笑いながらバスから降りると入口に陸が待っていた。俯いているため、表情は伺えない。


「陸、先生とのドライブはどうだった?」


陸をみた竜也がちょっとした冗談を口にした。が、陸からは何の返事も返ってこない。涼と竜也が不思議そうに陸をみつめ、海がやばい…と口にした瞬間、


「ぅわあぁぁあっ!!あ゙ーばかー!!」


いきなり陸が泣き出した。

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あきゅろす。
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