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『ご卒業、おめでとうございますっ!』
「ありがとう涼」
「おおきに」
みんなは今生徒会室に集まっている。涼は用意していた花束を3人に渡し、演説良かったですと伝えた。
『あーあ…これで本当にお別れなんですね…』
「だが3月いっぱいはここにいる。それまでたくさん話そう」
『はいっ!耳にタコができるくらい話しちゃいます』
他の人は何も言わない。これで最後だからと多めにみてるようだ。
「チッ…俺は先行くぜ?」
『あ、待って下さい』
「あ゙?」
『あの…終業式のつぎの日、お別れ会しようと思ってて…』
せっかくだから来てくれと涼は久を招待した。だけど久がそんなものに出るはずがない。
「いかねぇ。じゃあな、せいぜい頑張れよ」
『うぅ…一年間、ありがとうございましたっ!!』
「はっ…はは、本当に浅見は大物だよ」
最後に初めての笑顔を残して久は生徒会室を出て行った。まず1人目の別れに涼の目には涙が浮かぶ。
『もう…会えないのかな…』
「大丈夫。涼君が望めばきっと会えるよ」
『っ…は、ぃ』
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