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*京一side*
やっと2人きりになれたのだから、今日こそ誘わなければ。でも涼はそんなことお構いなしにクローバーを探している。俺は何度も心の中で涼、涼と呼んだ。まぁ伝わる訳がないが。
あ゙ーまじどうしよう、俺ヘタレじゃん。よし、今度こそ!!そう思ったら涼がこちらを振り向いた。
─ドキッ
何か緊張する。すると涼はクローバーを見せてきた。あぁ見つかったんだな。願い事とかするのかな?
そう考えていたら涼が俺の手を取って一緒に握らせた。とても小さな手。だけど暖かい。ドキドキしてるのがバレるのではないかとハラハラしていると、
『京ちゃんの願い事が叶いますよーに』
今なんて?俺の願いがって言わなかったか?
『あの…京ちゃん?//』
なかなか反応を示さない俺に、顔を真っ赤にしながら呼びかける。これは…自惚れていいのか?俺の願い…涼が叶えてくれるのか?
「ありがとうな、涼。あのさ…」
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