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「なぜ…?」
「今日は2/3。おめでとーついでに豆まきしちゃおうってね」
「ああ…それで鬼か」
『うわぁぁんっ、やぁだーっ!!』
「…涼、大丈夫だ。これを思いっきり投げつけろ」
未だ泣いている涼に海が豆を渡し、握らせた。一瞬きょとんとした涼だったが、これで退治できるのかと陸目掛けて思いっきり投げつけだした。
竜「ははっ…鬼は外ー」
京「……福は内」
『うわーん、出てけーっ!』
英「鬼は外鬼は外鬼は外ー!」
明らかに楽しんでいる英士と竜也。それに便乗して京一と海も思いっきり投げていた。そしてしばらくして陸が部屋から出て行き、ようやく涼に落ち着きが戻る。
だが今度は香が怒り出す番だ。部屋を見渡してみるとそこら中に豆が散乱しており、中には潰れたものもあった。
「お前ら…ここを誰の部屋だと思ってるんだ」
「うっわー…ごめん香。そこまで考えてなかった」
「い、今すぐ片付けます!!」
『グスッ…僕もお手伝い、します』
慌てて掃除を始めた大地と元太を涼が手伝い始めると、みんなも掃除を始めた。掃除機で吸ったり手でかき集めたりして、部屋が綺麗になるまで30分はかかっただろう。
『あの…さっきの鬼は…?』
京「ああ…もう退治したからな。怖かっただろ」
『ん。ビックリした』
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