7 「なぜ…?」 「今日は2/3。おめでとーついでに豆まきしちゃおうってね」 「ああ…それで鬼か」 『うわぁぁんっ、やぁだーっ!!』 「…涼、大丈夫だ。これを思いっきり投げつけろ」 未だ泣いている涼に海が豆を渡し、握らせた。一瞬きょとんとした涼だったが、これで退治できるのかと陸目掛けて思いっきり投げつけだした。 竜「ははっ…鬼は外ー」 京「……福は内」 『うわーん、出てけーっ!』 英「鬼は外鬼は外鬼は外ー!」 明らかに楽しんでいる英士と竜也。それに便乗して京一と海も思いっきり投げていた。そしてしばらくして陸が部屋から出て行き、ようやく涼に落ち着きが戻る。 だが今度は香が怒り出す番だ。部屋を見渡してみるとそこら中に豆が散乱しており、中には潰れたものもあった。 「お前ら…ここを誰の部屋だと思ってるんだ」 「うっわー…ごめん香。そこまで考えてなかった」 「い、今すぐ片付けます!!」 『グスッ…僕もお手伝い、します』 慌てて掃除を始めた大地と元太を涼が手伝い始めると、みんなも掃除を始めた。掃除機で吸ったり手でかき集めたりして、部屋が綺麗になるまで30分はかかっただろう。 『あの…さっきの鬼は…?』 京「ああ…もう退治したからな。怖かっただろ」 『ん。ビックリした』 [*前へ][次へ#] [戻る] |