大浴場 「涼!どこいってたんだよ」 『京ちゃんどうしたの?僕陸ちんといたけど…』 食堂に入ると京一が慌てた様子で近寄ってきた。どうやら誰にも言わずに陸の所へ行っていたようだ。 「ならいい。今度からは言ってってくれ」 『………はぃ』 竜「ほら海。涼が落ち込んでるだろ。涼、ご飯にしような」 『ん、…うん』 シュン…としてしまった涼を竜也が連れ、みんなでご飯を食べることになった。…陸は涼から離されていたが。 そんなある日の夜、みんなは夕食を終え、部屋へ戻ろうとしていた。そこですれ違う生徒会のメンバー。 「あ、涼。もう食べ終わったとこ?」 『はい。先輩たちはこれからですか?』 「まぁね。っていっても大地は違うけど」 『はれ?どうしたんですか?まさか…』 体の調子を崩して倒れたのか。そう思っていると英士が違うと訂正してきた。 「お風呂。今日は清掃日で大浴場はやってないから入りに行ってるよ」 『休みなのに入るんですか?』 「ああ、生徒会に許された特権だ。掃除が終わってすぐ入れるようになっている」 『ほぇー…知らなかったです!』 [*前へ][次へ#] [戻る] |