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そこで久は納得した。1人で出掛けようとする理由が。だからといって一緒にいくのを許したわけではない。さっさとバイクに乗ってしまおうと思ったのだが…夏休みのことを思い出してしまった。
1人で行けば確実に誰かに捕まる。別に久はどうでもいいと思ったのだが、心のどこかで心配だという気持ちも芽生えた。
「…はぁ、乗れば?」
『え……はいっ!』
大きなため息をついて久は諦めた。ヘルメットを渡してバイクの後ろに乗せる。そしてそのまま2人は町へと出かけていったのであった…。
『わっ…落ちる…!!』
「あ゙?しっかり掴まってろよ…ったく」
たくさんのお店が並んでいる通りに2人はやってきた。途中涼が落ちそうになったり、英士から電話がきたこと以外はスムーズに来ることができ、涼の気分はウキウキである。
だが久は真逆だ。なんで一緒に回らなきゃいけないのかという気持ちが大きく、常に大きなため息をついていた。それに気づいた涼がそちらを振り返る。
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