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「まわ、す?」

『うん。輪になってハイどーぞってやるの!……あ、あんまり高いのは止めてね…?』

そんなに高いのは買えないから、と涼は言うがみんなそれどころではない。

誰よりも自分が一番いいものをあげようと思っていたし、涼からもらえることを期待していた。なのに…実際にもらえるのは1人だけ。

その日は大変なことになるかもしれないなんて思いもしない涼は、1人楽しそうにパーティーの計画を着々とたてていくのであった。



そして次の日、涼は無断で学園を出ようとしていた。無断といっても本来は時間までに帰ってくればいいのだが、涼の場合はそうはいかない。何が起きるか分からない今、常に誰かと一緒にいるようにと約束させられていたのだが……、

『ごめんなさいっ』

プレゼントを買うのにみんなと行くことなどできない。涼は学園に向かって謝り、買い物に出ようとした。…そのときだ、見慣れた人影を見つけたのは。

『んあ、久先輩!こんにちはー』

「……またお前か」

『もう、浅見です!久先輩もどこかへお出かけですか?』

「……だったらなんだ」

『僕も何ですっ!一緒に行きましょう……じゃなくて24日はお暇ですか?』

「はぁ?」

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あきゅろす。
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