その後
大きな声と音が涼を苦しめる。風邪だと思っていたけど少し違う様子に中を見渡せば、お酒の缶がそのまんまあるのに気づいた。陸を問いただせば嘘をついて飲ませたと吐く。
「酔わせて何するつもりだったんだか」
「え、ナニでしょ!」
「…あ゙?」
「ごめんなさい」
「ったく…涼、まずは水飲もうな」
『ん、ありがと』
へらっと少し苦しそうに笑う涼に少しドキドキしながら涼の部屋を片づけていると、涼が来ないことを不審に思った海と竜也がやってきた。
竜也も怒ったがそれ以上に海のキレっぷりは凄く、あまりにうるさいので涼を違う部屋へと避難させる。
「で、何をした」
「や、酒飲んだだけだし…」
「……………」
「………キスもしました」
「酔わせてキスしてそれだけか?」
「まじだよ!その後は涼、気持ち悪いっつってそれどこじゃなかったし…」
「はぁ……死ね」
「えぇっ!?」
「お前のせいで涼がどんなに苦しんでるのか分からないのか?」
「うー…だってよぉ」
「言い訳はするな」
「くっ…お兄ちゃん落ち着いてよ!!」
「俺に弟はいない」
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