2 なかなか終わらない討論は陸をどんどん惨めにさせるだけだ。しまいには海にもう言葉を発するな、と言われ何も言い返せない状態になってしまった。 その日はみんなで学校を休んで涼の看病をすることになった。もちろん陸はその中に入れてもらえることはなく、話を聞きつけた生徒会の人たちにまた怒鳴られるのであった。 『ねぇねぇ…そろそろ許してあげようよ』 京「でも…涼は嘘をつかれて変なことされたんだぞ?」 『うぅ…お酒っていうのはビックリしたけど…みんなするもん』 ((ギクッ)) 正直涼は酔ってからの記憶がないのだが、陸からチューしたもんねと教えられ、近寄るなとみんなに言われていた。でも涼からすればキスはそんなに変なことではないし、それ以上にやってる人もいることを分かっている。 そこをさり気なく指摘された人、英士・竜也・海は動揺しキスだけだが香も京一も目を泳がせていた。 「な、やっぱみんな手ぇ出してんじゃんか!!」 英「ちょっとうるさいよバカ」 『陸ちん。お酒に手を出しちゃだめだよ!』 「え、あ…うん」 大「…じゃなくてみんな何やったわけ?何も知らない子を…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |