[携帯モード] [URL送信]

そんなときにピンポンと部屋のチャイムが鳴った。その音が頭に響くのを我慢しながら出ると、京一が立っていた。

『あ、おはよっ…』

「ああ…どうしたんだ?顔色がよくないけど…」

『う、ん。ちょっと頭が痛いの…』

「え、大丈夫か?ほら布団に戻れよ。他の人には言っとくから…」

涼の心配をして寝ているようにとベッドの方へ押し返す京一。涼もそれに甘えて学校を休もうとしたのだが…ここで初めて陸がいることに気づいた。すると京一がそれに驚きながらもキレ、陸をたたき起こす。

「っ…おい、何で一緒に寝てんだよ!」

「ん…あ、れ?京一じゃん」

「は…裸!?てめぇ…何してた?!」

「え、あ、イヤーンvV京ちゃんのエッチ」

「………死ね」

涼の布団に裸で寝ていただけでも許せないのに、朝っぱらからこんな冗談をいわれ、京一は容赦なく陸を投げ飛ばした。陸が痛みに顔を歪めるがそれ以前に涼が苦しそうだ。

『京、ちゃ…』

「ぇ、あ、大丈夫か?」

『音、頭に響くよぉっ…』

[*前へ][次へ#]

27/32ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!