4 そんなときにピンポンと部屋のチャイムが鳴った。その音が頭に響くのを我慢しながら出ると、京一が立っていた。 『あ、おはよっ…』 「ああ…どうしたんだ?顔色がよくないけど…」 『う、ん。ちょっと頭が痛いの…』 「え、大丈夫か?ほら布団に戻れよ。他の人には言っとくから…」 涼の心配をして寝ているようにとベッドの方へ押し返す京一。涼もそれに甘えて学校を休もうとしたのだが…ここで初めて陸がいることに気づいた。すると京一がそれに驚きながらもキレ、陸をたたき起こす。 「っ…おい、何で一緒に寝てんだよ!」 「ん…あ、れ?京一じゃん」 「は…裸!?てめぇ…何してた?!」 「え、あ、イヤーンvV京ちゃんのエッチ」 「………死ね」 涼の布団に裸で寝ていただけでも許せないのに、朝っぱらからこんな冗談をいわれ、京一は容赦なく陸を投げ飛ばした。陸が痛みに顔を歪めるがそれ以前に涼が苦しそうだ。 『京、ちゃ…』 「ぇ、あ、大丈夫か?」 『音、頭に響くよぉっ…』 [*前へ][次へ#] [戻る] |