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「…何でだよー!!」
「うるさい。迷惑だ」
「っ…自分は2位だったからってー!頑張ったんだぜ俺だって!!」
うわーんと言いながら半べそをかく陸。周りはうるさそうに陸を睨みつけていた。みんな思っていた順位がとれずにイライラしているのだ。
『陸ちん、陸ちん』
「なっ…何だよ」
『30番も上がるって滅多に出来ることじゃないよっ!』
「……そうか?」
『うん!それにさ、陸ちんが生徒会に入っちゃったらバスケはどうなるの?』
「あー…それもそうだな!うん、俺はバスケを頑張るぜっ」
『それでこそ陸ちんだっ!』
「サンキュー涼」
さすが涼といったところだろうか。無事陸の機嫌も収まり、いよいよ選挙活動が活発になってきた。
まずは自身で立候補するもの。現生徒会に用紙を提出し、自分で全てを行っていく。ポスター、演説など他人に危害をくわえなければ何でもありだ。
そして生徒会による推薦。こちらは今の生徒会各役員が生徒の中から1人推薦し、完全バックアップをするのだ。つまり、絶対受かる。だからこそみんな上位を狙っていたのだが…、
─ピンポンパンポーン
お昼、全校に放送が入った。
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