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みんなと言うわけではないのだが、もう陸の頭の中にはバカという言葉が渦巻いていた。思考をグルグルさせながら大地から渡されたお茶を飲み干す。…と、そこでやっと涼の助けが入った。

『でも陸ちん物覚えはいいよね』

「だろー!?涼だけだよ俺のこと分かってくれるのは!」

「まぁバカも情報屋として通ってる訳だしね」

「またバカって言ったー!!…でも俺褒められてるのか?」

英士の言葉にまた陸が頭を悩ませ始めた。きっとそこが少し足りない部分なのだろう。そんな陸をほっぽらかしにして、他の人はお茶を楽しんでいた。

『ふぁーっ…やっぱり大地先輩の煎れる紅茶は美味しいです』

涼がお茶を飲みながら言った。…といってももとのお茶ではなく砂糖タップリのものなのだが…。それでも褒められた大地は嬉しそうにしていた。

「まぁね。僕には劣るけどいい腕はしてるよ」

「英士…それ、褒めてくれてるの?」

「…好きにとっていいよ?」

「…ありがとう」

嫌みタップリの英士と大地。どこか顔がひきつっているが、何だかんだで涼が楽しそうなのでそのままになった。




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あきゅろす。
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