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『きら、ならないでっ…!嫌いになっちゃやぁぁ…』

「…ええ?僕が涼を?嫌いになんかなるわけないじゃん」

『ほ、と…?』

「うん。だって僕涼が大ー好きだもん」

英士が笑顔でそういってあげると、涼はにっこりと笑って僕もですといった。その様子に周りはホッと息を吐く。

香「でもなぜそんな風に思ったんだ?」

海「さっきの電話が関係してるみたいですが?」

『だって…さっき電話で嫌いって…ゆった…』

「え…?そんなこといった僕?」

そういって英士たちは先ほどの会話を思い返す。電話で嬉しそうに話していた英士。そこで彼が言ったのは…、

「…来ないと嫌いになるよ?」

『うぇっ…大地先輩も嫌い、ですかっ…?』

「えっ、ちが…そんなことないよ!」

別に嫌いと言ってる訳ではないのだが、涼はそう言われてると勘違いしてしまうらしい。その日から"嫌いになるよ"という言葉を涼に使うのは禁止になった。



時は過ぎてテスト数日前。今日もみんなは生徒会室で勉強をしていた。陸のために、なんて言ったのは実際に涼だけなのど、みんなそれぞれのやり方で勉強している。

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