3 ─するとそこへ一本の電話がかかってくる。 「もしもし涼?」 『はいっ、どうされたんですか英士先輩』 「今日は来てくれる?」 電話は英士からで、生徒会室へ遊びに来てくれというものだった。しかし今日からテストまで勉強会だ。涼がそのことを伝えると、 「じゃあこっちでやればいいじゃん」 そう言いだしたのだ。涼は仕事の邪魔になるからと断ったが、英士がそう簡単に諦めるはずがない。来ないと嫌いになるという脅し文句をつけ、電話をきった。 『う…ぅ…嫌われちゃったぁー…』 海「は?あの人がそう言ったのか?」 京「いや…とりあえず行ってみよう」 なぜ涼を嫌いになったなどと言ったのか。その真相を突きとめるためにみんなは生徒会室へ向かった。勘違い涼は終始泣いていて、京一に抱き付いていた…が。 ─トントン…ガチャッ 『っ…英士せんぱーいっ!!ふぇっ…うぅ…』 「え、何?どうしたの!?」 部屋に入ってくるなり英士に抱きついて泣く涼。一体何があったのだろうと周りが騒がしくなる。その涼は顔をあげてこう言ってきた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |