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─"消えろ、消えろ"
『嫌だああっ…!ごめんなさっ…い!あっ…ん、やだぁ』
肌を触る感覚に震えながらも、殴られるのではないかと考えてしまう。それでも泣いていても感じている涼に、男は気をよくして行為を続けていく。
─そのとき、扉の開く音がそこに響いた。薄暗い中に光が差し込む。
「…ははっ…ねーえ、何やっちゃってんのー?俺も混ぜてよー」
「…ああ?」
『ぇ…あ…助けてっ!こっから出してー!』
そこに立っていたのは竜也。しかしいつもの優しい彼ではなく、もう1人のイっちゃってるときの竜也だ。
どうやら今回は人を傷つけるのではなく自分を傷つけたようで、左手首からボタボタと血が流れ落ちていた。自分の意識がない中でも、涼の声を聞きつけ、知らない間にここへ来ていたようだ。
『ああああーっ…だし、出してっ!ごめん、なさっ…一兄ちゃっ…!!』
「てめぇ…出てけよ」
「ふははっ…怒ってるのー?俺も俺も…コラー!血ぃ流れとんのかテメェ…」
「っひ…」
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