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「どこ行ってたんだよー!!心配したんだぞーっ」
『ぇ、わっ、ごめんね陸ちん』
探したんだぞーと泣いて抱きつく陸を受け止めながらみんなを見ると、凄く安心した顔をしていた。そこでやっと自分が勝手にいなくなって迷惑かけたことに気づき、
『…ごめ、なさい』
と謝ってきた。
「ほんっとに!心配したんだからねーっ?」
『うん…』
「あ、の…浅見君、責めんといて」
僕のせいだから、と話に入ってきた元太に一同固まってしまう。
「え…斉藤先輩ッスか?」
「ぁ、そやけど…」
「「え゙え゙ー!?」」
陸だけでなく周りにいた人全員が驚愕の声をあげた。メガネ一つで変わってしまった彼に驚きを隠せない。
…と、そこへ元太を探しに来た英士がやってきた。
「あれ?みんな揃って何してんの、涼」
『あ、英士先輩!こんにちはっ』
「こんにちはー。ね、元知らない?」
すぐそこにいるのに全く気づかない英士。今までメガネ姿しか見たこと無かったので当たり前だろう。
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