6 「どこ行ってたんだよー!!心配したんだぞーっ」 『ぇ、わっ、ごめんね陸ちん』 探したんだぞーと泣いて抱きつく陸を受け止めながらみんなを見ると、凄く安心した顔をしていた。そこでやっと自分が勝手にいなくなって迷惑かけたことに気づき、 『…ごめ、なさい』 と謝ってきた。 「ほんっとに!心配したんだからねーっ?」 『うん…』 「あ、の…浅見君、責めんといて」 僕のせいだから、と話に入ってきた元太に一同固まってしまう。 「え…斉藤先輩ッスか?」 「ぁ、そやけど…」 「「え゙え゙ー!?」」 陸だけでなく周りにいた人全員が驚愕の声をあげた。メガネ一つで変わってしまった彼に驚きを隠せない。 …と、そこへ元太を探しに来た英士がやってきた。 「あれ?みんな揃って何してんの、涼」 『あ、英士先輩!こんにちはっ』 「こんにちはー。ね、元知らない?」 すぐそこにいるのに全く気づかない英士。今までメガネ姿しか見たこと無かったので当たり前だろう。 [*前へ][次へ#] [戻る] |