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『大地先輩は何されるんですか?』
「僕?あー僕たちはね、仕事が忙しくて参加出来ないんだ」
『え…』
毎年学園祭実行委員がいるにも関わらず、生徒会の仕事の量がハンパないのだ。当日は見て回る時間は何とか出来るものの、クラスの準備なんてもってのほか。顔すら出せずに終わるのだ。
『つまらなくないですか?』
「んーでもみんなが無事に学園祭をやるためだし…ちゃんと見ることもできるし、ね」
「だが今年はあれだな。ランキングで騒ぎになりそうだ」
「確かに!抱きたいは絶対大番狂わせがあるよね」
香とこちらへ戻ってきた英士がこう言った。涼は意味が分かってないが、周りにいるみんなは涼を1人にさせてはいけない、とそれぞれ誓うのであった。
『?』
「浴衣届いたぜー!!」
ある日の準備時間、陸は大きな箱を持って教室へ入ってきた。中には色とりどりの浴衣。みんながいつの間に、と驚いていると陸が得意そうに、
「俺と総山で勝手に決めさしてもらったぜ」
と言ってきた。
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