3
*涼side*
久しぶりに、あの夢をみた。
『…め、て…』
「いらないんだよ」
─いらないうさぎさんは、真っ黒にしましょう。
闇に紛れて、消えて無くなるから。
でもっ、そんなことしちゃ駄目なの!
そのうさぎさんに手は出さないで…
「お前に、指図は出来ない」
そう言って僕に近づいて来るんだ。
ああ、そっか。
僕がそのうさぎさんなんだね…。
すると、僕の足からドンドン消えてっちゃうんだ。
─いらない、いらない、消えてしまえ。
やだ、やだよっ…
『…一、兄ちゃ…』
.
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