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そしてやっと口を開いたかと思えば、

「あ…の…、ごめん!!」

思いっきり机に頭をぶつけての謝罪。それにみんなが箸を止め、竜也をみた。

「そ、の…昨日のこと、本当に悪かった!」

『…たっちゃん…』

「今は詳しいことは言えねぇ。でもいつかは言うから、だから、その…」

「謝るくらいなら二度としねぇことだな」

そう言って横に座っていた京一がそっと頭をあげさせた。京一と、竜也の目があう。

「もし、次涼に手ぇ出そうとしたら、俺は一発じやすませねぇから」

「京一…」

『あの、ね。…僕たっちゃんの髪、好きだな』

いきなり涼がこう言ってきた。涼なりに何かを感じ取っていたのだろう。

『太陽みたいに優しく燃えてて、バラみたいに綺麗な赤色』

そっと竜也の髪に手を伸ばしながら囁いた。ずっと血の色として染めてきた赤い髪。それを涼は太陽みたいだと、バラみたいだといった。

「あり、がとう…」

『へへっ、お腹空いちゃったね』

周りを見渡せば、みんなが笑っている。昨日あんな事があったのに、聞かないでいてくれてる。それが嬉しくて竜也は目に涙を溜めた。

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