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その言葉にまた顔を真っ赤にする涼はとても可愛らしい。
少し位なら手を出してもいいかな…。
『ひゃっ!』
海は涼の首筋にキスを落とした。後ろから何回も何回も繰り返す。涼はくすぐったいのか、必死に手の中から逃げようとしている。その仕草がまた可愛くて少し吸い付いてみた。
『っあ…』
明らか、くすぐったくて出していた声とは違う。どこか色っぽさのある声。そしてその首にはキスマーク。多分髪に隠れて他人が見ることは無いだろうが、自分の物だという証のような気がして嬉しくなった。
「可愛いよ、涼」
『ね、も、やだっ。それいやっ』
しばらくすると涼が本気で嫌がりだした。いくらなんでも少し手を出し過ぎたかと思い、海は涼を解放してあげた。
「ごめん…」
『えっ、んーん!…でも、あのっ…。もう僕を食べないでね?』
海が本当にすまなそうな顔をして謝るから涼は怒れなくなってしまった。だからせめて二度と同じ事がないようにお願いする。
たっ、食べないでねって…可愛すぎだろ///
まるで食べてくれと言わんばかりの小動物。
これは早めに頂かないとヤバいな。理性も保たないかも。
そう海は感じながら2人は夕食へ向かった。
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