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俺とクリスマスパーティー…って、もし俺に先に予定入ってたらどうするつもりだったんだ?
…きっと、少し寂しそうな顔をしながら、部屋に何もいわずに帰るんだろうな…。
「はぁ…せっかくのクリスマスだってーのに」
「………嫌だった?」
「じゃなくて、棗は俺とでいいのかって話し!誘う奴とか佐々木とかいるだろ?」
「だって、僕は弘樹君が良かったからね。キッチン入っても大丈夫?」
「え?あー…多分。俺使ってねーから分かんねーもん」
うわっ、もんってキモ!
自分でいって鳥肌たっちゃったよ。
棗はまた俺に笑いかけて、キッチンに立ってナイフとフォーク、小皿、コップを用意しだした。
とりあえず俺もそれを手伝うけど…な、なんだろ、妙に緊張してる…?
「少し早いけど、ゆっくり食べよう?」
「……しょうがねーなっ」
「ふふ、弘樹君可愛いよ」
「なっ!?可愛くねーよ!それをいうなら棗だろっ」
「否定は出来ないけどね」
棗は、抱きたいランクのトップにたつほど綺麗だ。
黒のセミロングは大和撫子を彷彿させるし、何より笑顔が…うん。
目は奇抜だけど、俺といるとき棗はそのカラコンを外す。
棗曰わく、俺に偽る必要はねぇとか…知るかっ!
まぁ、それのせいで嫌でも気づかされたことが一つ。
棗が俺に向ける笑顔と、他に向ける笑顔は全く表情が違うこと。
それがむず痒くて、でもラッキーとか思う自分もいて訳分かんなくなる。
「……弘樹君?」
「へぁっ!?」
「ううん、乾杯しよっか」
「え、俺お酒飲めねーしっ!未成年だしっ」
「これはアルコール入ってないから大丈夫だよ。…弘樹君、メリークリスマス」
「っ…メリークリスマス!」
キンッと音を鳴らして、2人だけのクリスマスというのを意識しないよう、少し大きな声を出す。
でもクスクス笑ってる棗を見ると、それもバレてるような…。
まぁいいや、今はごっはんー♪
「……あ、でもさ、よくエータたちがいないって分かったな」
「ん?だって今日はクリスマス。恋人同士の最大のイベントの日でしょ?」
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