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Menu:Lunch 〜混合〜
現れて踊りだす
また一ヶ月経って私は図書室へ向かった。
もう赤也君はカウンターにはいっていた。
読んでいた本は「ハリー・ポッターシリーズ」の最終章だった。



「あ、さよさん!」

『赤也君、もう最終章まで読んだの!?』

「・・・はいっ! さよさんに進められて読んだら本当に面白くって、今最終章っす」

『凄いじゃん!』

「えっへへ・・・」



少し照れて本を閉じた。



『ん? 読まないの?』

「いや、その・・・なんつーか」



なんかもじもじしてる。
手洗いか。



『お手洗いは階段曲がったすぐ側だよ』

「違いますよっ!!」



大声をだしたので図書室にいた生徒がこちらをぎょろっと見る。



「・・・・・・」

『ふざけてごめんねぇ。どうしたの』

「・・・と思って」

『ごめん、もう一度行ってくれないかい』

「だから・・・さよさんともっとしゃべりたいなって思って・・・」



あれ、やだなにこれ。
私ラブコメの主人公になったみたい。
可愛すぎるでしょこれ!!



『そ、そうかい。私でよければいっぱい話そうよ』

「っす!」



にかっと笑う。
本当にお前は天使か!
・・・このあとの成長は悪魔なんだけどさ。


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