長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.5−3
「良かった、それじゃあ俺はナナリーに報告してくるよ。」
その答えに満足しながらルルーシュは中等部に向かって歩き出す。
「ちょっ、ルル!? 授業は!?」
「大丈夫、授業までには戻るよ。」
軽く手を降って既に小さくなっていくルルーシュをティルナと四人は見送った。
「はぁ、本当にルルーシュは妹バカね。」
腰に手をあてて溜め息混じりに言うのはミレイ。
「もう! 他の事もあれだけ真剣にやれば良いのに。」
シャーリーは少し怒り口調に言う。
それにリヴァルが反論してシャーリーがまた怒って騒がしくなる生徒会メンバー。
(ルルーシュは良い友達に会えたみたいだね)
それを見ながらティルナは小さく笑った。
「あ…ねぇ、そろそろ教室に行かないと遅れちゃうよ。」
「あ、本当だ!」
ニーナの言葉に四人は時計を見て教室に向かい出す。
ティルナはマイペースに皆の後ろをのんびりと歩いていると
「ティルナも急がないと遅れるよ!」
シャーリーに腕を引っ張られた。
「ほらほら急いで。」
少し急ぎ足で教室に向かいながらもミレイ達はやはり騒がしい。
――その時――
ティルナは不意に歩を止めて先ほどルルーシュが走って行った方向を見る。
(…木々がざわめいて鳥達が逃げてる……)
何があったのかはわからないが、ティルナは確かに異変を感じとった。
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