試したいお年頃
◇1.
過去に彼らが争ったのは数知れず
だから皆、彼らがまた争うのだと思っていた…………が
「……よぉ」
「……ん」
たったそれだけ口を交わすと、二人はそれぞれの指定席に座った。
それに皆が驚愕しているのに蓮はほくそ笑む。
あぁあぁ驚いてやがるな〜(笑)
まぁこれまでの自分達を知っていたら仕方ないだろうと思いながら、蓮は要を盗み見る。
あの日から数日が経ったが、実は今日が久しぶりの再会だった。
何故生徒会長と風紀委員長という二大勢力の長にこれほどまでに接点がないのかというと、それは正しく他の役員の頑張りだった。
会議などは二番目に優秀な副会長か副委員長が出たり
昼食や夜食なども双方の役員達が秘密裏に連絡を取り合い、会う確率を減らしたり
書類を届ける時は大抵役員達だ(お試し1の時は役員が出回っていたらしい)
歴代でこれほどまでに素晴らしい、生徒会と風紀委員会の連携プレーは見たことがないらしい。
…色んな意味で、この二人の存在はこの学園に必要みたいだ。
さて、そんな長ったらしい説明をしている間も蓮は普段通りの食事をしているが、実はまたある事を試してみたくなったのだ。
それは三日前の事…______
蓮は携帯でY○hoo検索をしていた
何を検索したかなど愚かな質問で、この男は受けに関する情報を集めていたのだ。
理由は勿論、まだ見ぬ快楽の為
そして、とある文を見つけてしまったのだ。
『男でも乳首でいける』
これはまぁ蓮も知っていた。
何せ彼は、元は親衛隊食いで有名なエロタチ
ごく稀だが、乳首でイッた者もいたのだ
そこまで思い出すと蓮は無駄にいい頭で考え始める。
あの快感は最高だった…。
もしかしたら、これも…かも知れねぇよな。
それに…
ニヤリと笑っている彼は一応生徒会長だ。
たとえどんなに悪どい笑みでも、
ゲスさ100%な顔でも、生徒会長だ。
あの野郎が俺の手で乱れるのも悪くねぇな…
そこまで考えて携帯を閉じた蓮は気づかない、文の最後の方に"ソコを感じるのは稀にだ"という文字を…
[少し休憩だ][試そうぜ?]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!