SSSA これだから金持ちは(パロ) 総悟…一般人 土方、高杉…財閥の御曹子 3人は高校(勿論金持ち学校)の友達設定。 その日、土方と高杉は総悟の住んでいるアパートに遊びに来た。 「いらっしゃい。何もないけど上がって下せぇ。」 総悟は2人を中に入れる。 「「お邪魔…します。」」 2人は家の中を物珍しそうに眺めた。 (なぁ土方、ここって総悟の家?) (バカ、ここはきっと総悟の家の倉庫か何かだ。こんな狭いのに家な訳ねぇだろ?) 2人はまた周りを見回す。自分家の倉庫より狭いのに家のはずがない。 「いいか高杉、きっとここは総悟の家じゃなくて、これ全部が"総悟の部屋"なんだ。」 「あ〜なるほど。」 「何言ってんでぃ、これが俺の家でさぁ。あんたらこんな家初めて?」 「あぁ。最初物置かと…」 言いかけて土方から頭を叩かれた。 「別にいいんですけどねぃ。そう思うだろうとは予想してやしたし。それより、ジュースがいいですかぃ?コーヒーがいいですかぃ?それともお茶?」 「「庶民派コーヒー!!」」 庶民派コーヒーとはインスタントの事。彼らはインスタントを飲んだ事がない。 「庶民派コーヒー言うな。作ってきやすから待っててくだせぇ。」 「作る所を見たい。」 「俺も。」 総悟が台所に戻ると続いて2人も台所に入って来た。 独り暮らしの台所に男3人はキツイ。 「あ〜もう!あっちで作ってやりますから部屋に戻って下せぇ!」 (高)「Σ庶民派コーヒーは部屋ででも出来るのか!?」 (土)「インスタントすげぇな。庶民の知恵すげぇな。」 2人は驚きながら部屋に戻る。そして2人の前に何も入っていないコーヒーカップとポット、そしてコーヒーが入っている瓶を置いた。 (土)「この瓶に入ってんのがコーヒーか?」 (高)「蓋開けていい?」 コーヒーの瓶を色々な角度から眺める。 (土)「これをどうやったらコーヒーになるんだ?」 「まず、このコーヒーをカップに入れるんでさぁ。底からちょい上ぐらいまで。そしてそれにお湯を注ぐと……はい、コーヒーの出来上がり。」 「「おぉ!!」」 「後はお好みにミルクや砂糖を入れて下せぇ。」 (高)「すげぇ!!庶民コーヒー、俺でも作れるし!」 高杉と土方は自分で作ったコーヒーに感動する。ある意味総悟にとってこの2人は見ていて飽きない。たかがこの位で感動するとは。 「いただきます。」 ゴクリと一口。 「どうですかぃ?庶民コーヒーの味は。」 (高)「うげっ、苦っ…ι」 (土)「やっぱ安い味しかしないな。けど何か癖になる。」 (高)「あっ、分かる!美味くはないけどまた飲んでもいいかってなるな。庶民コーヒーすげぇ!!」 (土)「総悟、今度は『お湯をかけて3分待つと出来上がる、幻のラーメン』を食べたい。」 (高)「じゃぁ俺は紅茶のティーバック。」 「『ティーパック』だろぃ馬鹿。今度ね今度。」 金持ちの坊っちゃん達と遊ぶのは意外と面倒臭いものだ。 おわり 人選間違えた。高杉と土方って喋り方が似てて区別つけにくかったですね。 . [*前へ][次へ#] |