SSSA
総ちゃんを積極的にしてみた(現土方初期沖)
デスクワークをしている土方の背には総悟ががっしり張り付いている。
「総悟ジャマ。」
「土方さん好き。」
「そりゃどうも。」
今日は一体どうしたのか、総悟自ら土方に甘える。今も土方の大きな背中に顔をスリスリしている。
「お前今日はどうしたんだ?やけに甘えてくるな。」
「そういう気分なんでさぁ。」
「ずっと言おうと思ってたんだけど、さっきからお前の胸が俺の腕に当たってんだけど。」
「いいの、わざとだから。ねぇムラムラきた?」
「………。」
そりゃ土方も男な訳で好きな女からそんな事されてムラムラしないはずがない。むしろ今すぐにでも押し倒したいのだが如何せん、この書類の期限は今日の夕方。鬼の副長が提出期限を過ぎては隊士に示しがつかない。
「ムラムラさせてどうする?寧ろお前がムラムラしてんじゃねぇのか?」
「そうよ。ムラムラしてる。はぁ〜、土方さん。」
色のついた溜め息。つい出そうになった手を引っ込める。
(駄目だ俺!抑えろ!これが終わったらご褒美待ってるから!!)
土方は一度机に額を叩き付けるとまた黙々と仕事を始めた。
「ねぇ、私がこんな事してる意味わかってる?何て言いたいかわかってる?」
土方の葛藤も知らず、総悟は不機嫌に眉をひそめた。
「わかってるよ。今すぐ襲いたいのはやまやまだがこれ片付けねぇとヤるもんもヤれねぇんだよ。それとも一人でしとくか?」
「嫌だ。」
「じゃぁ待っとけ。」
土方は普段の3倍のスピードで仕事を進める。
そして20分後
「よし終わった!」
「お疲れさん。」
「さて、総悟。」
総悟に向き直り腕を伸ばすと片手で制止させられた。
「何だ?」
「すいやせんが土方さんがあまりにも遅いんで気分が萎えやした。女は心変わりが激しいんですからチャンスを逃がしちゃ駄目ですぜ。ってな事でまた今度。」
呆然としている土方を余所に総悟は手を振って部屋を出ていく。
誰か哀れな土方に魂の救済を!
おわり
女は心変わりが激しくてよくわからんと仕事場の人が言ってました。
確かにその時のテンションで物事を決める時もあるかも。そして急に意見を変えたりも。
[*前へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!