Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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学院の前に着き、中に入ると誰もいなかった。
ディーノが異変かと思っていたが、キサラが呆れながら言った。
「いや、この時間はみんな授業中だしね」
ディーノは首を傾げながらキサラに聞いた。
「授業?」
「え!?嘘でしょ!?」
キサラはディーノの反応に間髪入れずに言葉を放った。
「いくら、記憶喪失だからって一般常識はあ・・・」
そこまで言ってキサラは言葉を切った。
何となくディーノの行動に常識的なものが無いように感じたからだ。
キサラはため息を一つ付きつつ、ディーノを見ながら説明をしていた。
そんなときだった。
「あああああああああああああああ!!!???」
突然、誰かの悲鳴が響き渡った。
キサラはそれに肩を震わせ、身をこわばらせるがディーノは悲鳴の先へと走り出していた。
「ディーノ待って!」
キサラがそう言うがディーノは止まらない。
慌ててキサラはディーノのあとを追った。
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