Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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シンベイル大陸へと移動した二人は、貿易の街には寄らず、真っ直ぐ学問の街へと足を向けた。
「そういえば、学問の街は何があるんだ?」
ディーノはただ聞いた。
キサラはディーノに何があるのか説明を始めた。
「学問の街スタイディム、そこは魔術の始祖マジリスクって人の出身地でね、その人の魔術発祥の偉業を賞賛して、素晴らしい魔術師を育成するオーディリス学院という学校もある街よ。私も魔術を使うためにここの図書館には通っただけだからあんまり詳しくないけどね」
それだけ説明し終えると、キサラは自分の頬を人差し指で軽く掻いた。
「いや、俺は何も知らないからな、助かった」
ディーノはただそれだけキサラに言う。
キサラは俯きがちにディーノを見る。
「・・・ありがとう」
キサラはそう言うとディーノよりもさらに前を歩き始めた。
ディーノは辺りを警戒する。
特に不自然な点は見受けられなかったが、ただ一つ。
魔気が乱れている地点があった。
そして、それは目の前に見える大きな街から感じられた。
「ディーノ、ここが学問の街スタイディムだよ」
そう言ってキサラはディーノに振り返る。
ディーノはキサラを見つつ、街から乱れる魔気を感じていた。
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